2008年8月 5日

外国人介護士を連れて来る前に

ネタにしようと思ってから1ヶ月経っちまったorz


外国人介護士さんが8月上旬に来るらしいですね...正直いりません。

毛嫌いしてるとかじゃないんです。彼女らは大変まじめにがんばっています。

しかしそう言ってしまう理由は「それよりも先にしてもらいたいことがある」から。

 

なぜ外国人介護士を連れてこないといけないのか。

最近は週刊誌やマスコミでよく書かれているので、知ってる人も多いとは思いますが、単純にこの業界は人手不足だから。

だから外国人介護士を連れてこよう、といっている。

それがいけないとか言うのではなくて、連れて来るにしても、それは最終手段であるべきだと考える。

 

まず外国から連れてこようと言う前に、「なぜ国内で人手不足であるのか?」という事の原因についてもっと考えてもらいたい。それついてにあまり触れられていないのに怒りを覚える。

現状は・・・

○過酷で低賃金だから離職する

 ↓

○募集しても低賃金で過酷なので、そうそう来ない

 ↓

○すると現場は少ない人手で働くことになる、しかし賃金が大きく変わるわけでない

 ↓

○上に戻る

低賃金で過酷な職場なら離職者が増えて人手不足になるのは当然である。

彼女らが来ることで「日本人の介護士は過酷さが軽減されるね。だから低賃金でも我慢してくださいね」って言いたいのかってこと。

彼女らを連れてくるというのは、根本の解決がまったくされない、小手先の解決方法なのである。

過酷な分を補償できるだけの賃金が無いなら、今後もこの業界で働こうとする人が増えることは決してないのである。

 

そして彼女らが日本に来て、受け入れる施設は人手不足解消がメリットと言うことらしいのだが、テレビで見た分だと、デメリットも大分あるようです。

たとえば、施設には利用者○人に対して、○人の介護士や看護師が必要と言う規定がある。

しかし彼女らが来て施設で働いた場合としても、その規定の人数に含まれないのである。人手不足の解消のために来てるはずなのに。

その理由は日本でそういう仕事をするための資格を持っていないからである。

本国では立派な資格を持っている人たちばかりらしいのだが、自国で通じる立派な資格があっても、日本で有効な資格がないので出来るのは正規の職員の補助だけなのである。

そしてその日本で必要な資格を得るためには、「実務経験3年」という規定がある。

彼女らはその施設で実地研修と言う形で3年の実務経験を積んで、そこで初めて日本で有効な資格の試験を受けることになる。

日本人でも難しい試験を彼女らは3年間働きつつ、日本語の勉強をしつつ、資格試験の勉強もしなければならないという。

さらに、その試験に落ちたら、有無を言わせず自国に帰らなければならないとのこと。試験を受けるチャンスは一度だけらしい。

さらにそれまでの3年間、彼女らが日本で生活するための費用を、額や割合等はわからないが施設で負担しないといけないらしい。

さて、施設に彼女らを受け入れるメリットはあるのか。そして彼女ら自身にもメリットはあるのか。

しかもこれらは施設系の事ばっかりで、在宅介護のヘルパーのことが考慮されてるわけではない。


人手不足解消が先か、処遇改善が先かとの議論なんでしょうけど、それを聞く限り人手不足がすぐに解消されるわけではない。だったら処遇改善が優先になるべきではないのか。

外国人介護士を連れてくるのは、日本人をこれ以上低賃金で雇うのは無理があるから予算そのままでも働ける人間をよそから連れてきてるだけ。

彼女らを連れて来る事で、内容が伴わずとも「ほら、してやったよ」という既成事実が作られて、日本人の介護士の処遇改善を後回しにするのが目的ではないかと不安に思う。

その予算を日本人の雇用対策としての介護士研修にでもまわした方が、語学研修など無い分まだ無駄遣いにならずに済む部分もあるのでは。

また潜在的に資格を持っていても働いていない人が多いのはわかっているのだから、それらをもう一度引っ張り出してくるほうが先ではないのか。

とりあえず本当に福祉が必要と考えているのなら、現場の人間に人並みの職場環境を提供してもらいたい。

指導だ、監査だ、情報の公表だ、そして今回の外国人介護士だって、給付を押さえ、絞るほうばかりでなくて、そういうのは私たちを人並みに扱ってからにしてほしい。

業界人って言うか、当事者なのでなんとも歯がゆいというか、もう。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://klaxon.org/mt/mt-tb.cgi/373

コメントする